2017年4月1日適用リミットレギュレーション一覧

新禁止カード3枚

新制限カード4枚

新準制限カード8枚

新無制限カード3枚


【十二獣】完全死亡


登場以来、抜群の安定性と自由度の高さから環境で猛威を振るっていた【十二獣】の中心カード三種類が規制。

禁止カードになった《十二獣ドランシア》《十二獣の会局》とは異なり《十二獣モルモラット》だけは制限カードになったが、同名カードをリクルートできなくなったことで、その強みは完全に失われたといえるだろう。

三種類の中心カードが規制されたことで【十二獣】は大幅な弱体化あるいは構築不能になり、環境から退くことは間違いないと思われる。

なお、広範囲の獣戦士族をサーチできる《十二獣ブルホーン》が生存している点や、【十二獣】の特徴である「モンスター1体を素材にX召喚できる」効果は失われていないので、特定の獣戦士族を扱うデッキでは出張セットとして見かけるようになるかもしれない。

禁止2枚制限1枚と散々だが、そもそもなぜ生み出されたのか理解に苦しむ効果を持つカードばかりであり、今回のような規制は仕方ないと言わざるをえない。

とばっちり


突如として禁止カードに指定された《The tyrant NEPTUNE》。

規制の最大の理由は《LL-インディペンデント・ナイチンゲール》の存在に関係すると言われているが、真偽は定かではない。

攻撃力6000・毎ターン5000バーン・効果への完全耐性という破格のモンスターを作り出せるとはいえ、フリー環境以外でこのモンスターが登場した場面はほとんど見たことがない。

特化構築であってもとても環境レベルと呼べるものではなく、そこまで猛威を振るった印象はなかったのだが、今後《The tyrant NEPTUNE》がさらに悪用される要因となるカードが登場する暗示なのだろうか。

遂に《クリッチー》の正規融合召喚が可能に


類似効果を持つ《クリッター》以上にサーチ範囲が広いことで長らく禁止カードだった《黒き森のウィッチ》が遂に制限カードに緩和。

テキスト変更が施されるという話だが、おそらく《クリッター》同様の制約が課せられるものだと思われる。

《クリッター》同様にリンク召喚と相性が良いことは間違いなく、規制当時と比べて大幅にカードプールが増えていることもあって、今までにできなかったカードの組み合わせで今後の活躍に期待できる。

リンク召喚の影響?


「リンク召喚にトークンは使用可能」ということで、1枚で多彩なリンク召喚を行えてしまう《BF-朧影のゴウフウ》が制限カードに指定。

今回無制限から一気に制限になったカードの1枚であり、リンク召喚の件以外に規制の理由が考えられないので、おそらく間違いないだろう。

とはいえ、元々1枚で充分機能するカードではあるので、初動に欠けるリンク召喚デッキであれば採用を検討できるかもしれない。

制限カード以上の効果を持つカード


デッキに「壊獣」モンスター2種類以上が存在しないと発動できないとはいえ、制限カードである《ブラック・ホール》以上の効果を持つ《妨げられた壊獣の眠り》が遂に制限カードに指定。

海外先行カードとして登場して以来、効果を詰め込み過ぎな印象を受けていたが、やはり無制限カードが制限カード以上の効果を発揮できてしまうというのは良くなかったらしい。

最近の環境でも【十二獣】などの大量展開するデッキへの対策として採用されることが多く、デッキに4~5種類程度の「壊獣」モンスターを採用しておけばデメリットも気にならなかったのが大きいと思われる。

同名サーチの時代


《E・HERO エアーマン》が準制限になったことで、《E・HERO エアーマン》で《E・HERO エアーマン》をサーチできる時代が再来。

とはいえ、《妖精伝姫-カグヤ》《魂喰いオヴィラプター》など、高打点かつサーチ以外の効果も持つ同名サーチ可能なモンスターが増えている昨今、緩和は当然なのかもしれない。

【HERO】が入賞したといった話はめっきり聞かなくなってしまったが、《E・HERO エアーマン》の緩和で息を吹き返すことができるのだろうか。

新規テーマ【トワイライトロード】の影響?


万能闇属性墓地肥やしカードである《終末の騎士》が制限から準制限に緩和され、フリーチェーン妨害が得意な《妖精伝姫-シラユキ》が無制限から準制限に規制。

役割は異なるが類似効果を持つ《マスマティシャン》が無制限になっていることもあり、《終末の騎士》は次回制限改訂で無制限に緩和されるかもしれない。

《妖精伝姫-シラユキ》はつい最近《妖精伝姫-カグヤ》でサーチ可能になり、極論1枚あればその仕事を全うしてくれるが、果たして準制限化の影響やいかに。

闇属性の墓地肥やしテーマである【トワイライトロード】が控えていることもあり、《終末の騎士》はそのサポートとして、《妖精伝姫-シラユキ》はその抑制としての移動なのかもしれない。

前回のエラッタ緩和組


前回制限改訂でテキスト変更を経て禁止から制限に復帰した《ゴヨウ・ガーディアン》《氷結界の龍 ブリューナク》《洗脳-ブレインコントロール》が準制限に緩和。

結局のところ、テキスト変更の影響が大きかったのか、特殊なデッキ以外で使用されることはほとんどなく、環境にも影響を与えなかったことが主な原因と考えられる。

この調子で、次回制限改訂では無制限カードになるだろうと予想。

新ルールの影響?


かつて【竜剣士】とその派生デッキで猛威を振るって制限カードに指定された《爆竜剣士イグニスターP》が今回準制限に緩和。

その素材に指定されているPモンスターが新ルールで弱体化し、P召喚によるPチューナーの使い回しの価値が下がったことによる緩和だと思われる。

新ルール適用後、Pデッキが環境に姿を現さなかった場合、同時期に規制されたPモンスター関連カードと共にさらに緩和されるのではないだろうか。

【十二獣】規制の影響?


獣戦士族版《増援》とも言える《炎舞-「天キ」》が制限から準制限に復帰し、獣戦士族を多用するデッキを扱っていたプレイヤーにとっては嬉しい限りだろう。

元々《炎舞-「天キ」》は【十二獣】の登場・活躍で規制されたが、それが今回大幅に規制されたことでこれ以上規制し続ける必要はないと判断されたのかもしれない。

準制限というワンクッションを挟んだのは様子見といったところで、獣戦士族が環境から完全に退いた際や次の獣戦士族テーマが出る際に無制限に緩和されるものと予想できる。

妥当な制限解除


《アーティファクト-モラルタ》《聖なる魔術師》《DDラミア》は環境に影響を与えているわけではなく、凶悪なコンボがあるわけでもなかったので、妥当な制限解除だといえる。

特に《聖なる魔術師》は周りの高速化についていけなくなったカードであり、本来であれば強力な効果に違いないのだが、時代が悪かったとしか言えない。

まとめ

移動したカードの枚数だけ見れば大波乱の制限改訂である。

ただ、【十二獣】などの規制すべきカードを規制し、《BF-朧影のゴウフウ》などの次期環境で不安要素のあるカードも規制したのは評価できる。

一方で、《E・HERO エアーマン》《終末の騎士》《炎舞-「天キ」》を緩和するなど、過去デッキにかつての力を取り戻させようとしているのも伺える。

上でも述べたが、そもそもなぜ【十二獣】を作ったのか、《The tyrant NEPTUNE》を禁止にする意味はあったのかなど疑問は残るが、全体としては割とまともな制限改訂だったといえるだろう。

なお、【真竜】や《隣の芝刈り》に一切触れられていないことを察するに、次期環境はこれらのデッキが活躍することが予想できる。

たとえ新弾で強力なカードやテーマが登場したとしても、新ルールの影響をほとんど受けないこの2種類のデッキは間違いなく上位に食い込んでくることだろう。

参考動画

【遊戯王】十二獣完全死亡!? 2017年4月1日適用リミットレギュレーション!!【確定版?】 – YouTube

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